剪定後。
去年から私たちが手入れに入っている庭で、今回で2回目の剪定となりました。庭のカタチやサイズに合う庭木にしようと、今年も随分と切りました。写真には写っていませんが、ツゲやサザンカの生垣が特に酷いことになっていたので、仕立て直し中です。ツゲはいきなりひどく切ると枝が枯れやすいので、細かい枝が出たのを確認しながらサイズを縮めています。
去年の剪定作業後に奥様が「剪定後がこんなに綺麗になったのは初めて」と喜んでくださいました。こう言って下さるのは、新規のお客様の嬉しいところです。
どんな庭も、剪定・管理で変わって行きます。出来上がった時が最高で庭は造られていません。年月が庭を育てていってくれるように考えられています。
和風の刈り込まれた庭木が好まれなくなってきましたが、雑木林風だろうと自然風だろうと、その形に合わせたハサミの入れ方があります。ハサミを入れていない庭木は10年も経たないうちに、その庭のサイズには収まらなくなっていきます。
管理をしていない庭は、設計当事に夢見たであろう庭の姿には育ちません。そうなると大きく枝を切って仕立て直さなければならないことになってしまいます。庭木らしい枝先が戻ってくるまでまた何年か掛かります。
去年、管理に訪れたお客様のお宅の場所は、管理の素晴らしい庭が揃った地区でありました。庭は和、洋いろんなスタイルで造られていましたが、どこのお宅もそれにあった手入れがされていました。もとの山の地形を残したような造成地だからでしょうか、雑木の小枝が綺麗に育っていました。いくらそうは見えないようにハサミを入れても、街中ではああはいかないような気がします。
関東から上へ行った時に見たケヤキの落葉した姿の素晴らしかった事を思い出しました。この辺りでケヤキを箒を立てたような姿に育てようと思うと、枝の伸びが早過ぎてなかなか苦労するのです。
関東の人たちが使うような植木を植えても、気候の違いからか、なかなか同じような雰囲気に育たなかったり、関東地方では移植がラクな植木が、こちらではちょっと気を使わないといけなくなったりすることもあるのです。